人は
この世の果てで
蛹になるらしい
それは悲しむ事ではなく
たぶん祝うべきことなのだ
コロナワクチンを打ち
一週間後発熱して救急搬送され
救急病院でも発熱し
ひと月後に療養病床に移った父
ワクチンの2回目はお断りしました
療養病床から電話があり
父がまた38.5℃の発熱
「私に今、出来る事は無いのか、、、」
ダメ元で面会をお願いしてみたら
10分くらいなら良いと言ってくれた
大急ぎで5人で面会に行って
密を避ける為2.3人に分かれて病室へ向かう
入れ歯もだいぶ前からしていないし
痩せて、、、
熱があるので朦朧として
声をかけても目を薄ら開けたかなと言うくらいの反応、、、
体をさすったがぴくりともしない、、、
蛹?
ゆっくりと蛹になっているように見える
成熟して
体という器に入りきらなくなり
蛹に
新しい世界に飛び立つ前の
蛹になりかけているように見える
昭和2年生まれ93歳経歴
貧しかったので
13歳で家を出され寮生活
農学校(今の中学?)を卒業して
内地で羊を買い、船に乗せてきて(船の中は黒人さんやガタイの大きな外人さんが沢山いて、背は175センチあったがヒョロガリの父は怖かったそうです)、羊毛を刈り、野葡萄でそめてホームスパン(毛織物)を作った(野葡萄が1番綺麗に染まったそうだ)が化学繊維の普及により廃業、可愛いがった羊達をやむなくジンギスカンに(リンゴをすりおろし、一斗缶に漬け込んで食べたそうです)
ヒヨコを飼って養鶏するも、温度管理に失敗し
牛の取り引き所に出入りするようになって、目測で吊るした牛の重さがわかるようになり、農業関係の会社にスカウトされて入社
赤字の支店を立て直した
農家回りで、何も無いのにもてなしてくれる農家、物陰から物欲しげに見ている子供達の食料不足に遭遇し、持っていたおにぎりをそっと渡し、食料難をなんとかしなきればと思ったらしい
農家のおじさんや取り引き先と、飲めない酒を飲み
毎日午前様
それでも朝7時には会社へ向かう
休みの日は付き合いゴルフ
ほとんど家には居なかった
歯医者さんで治療する暇もなく
虫歯は全て抜いて終わりです
学歴が無い為、まわりのエリート達との関係に悩まされ、ノイローゼになった事
海外視察
大変だったが
当時の社長に可愛いがられ
楽しい事も沢山あったらしい
10年前に母が亡くなり
父と過ごす事が増え
色々な話を聞いて、大冒険の人生だったのだなと思っていた
私は会社員の父しか知らないが、養鶏をし、ヒヨコで失敗したのを思い出すので、可哀想で鳥肉が食べられないのは知っている、、、
施設では鶏肉がよく出て
「頑張って食べているの💦」と言っていた
(まとめ方が雑ですいません、わからない事も多々あります
備忘録として書いておきたかったので)
辛い事もあったけれど
面白い人生だったのだろうなぁと思う
「お父さん、頑張ったね、ありがとう」
老人は老害だと言われることもありますが、皆、必死で頑張ってきた人達なのです
間違える事があったとしても、、、
じいちゃんは今、蛹になりかけています
きっとそうです
今日から雨が続くそうです
雨に打たれてラベンダーが
晴れの日よりも一層強く香っています
鈴虫が鳴いています
ご訪問ありがとうございます😊
貴方に沢山の幸運があります✊
またねー👋